1 :無名草子さん:2011/08/28(日) 15:23:32.80
前スレ

司馬遼太郎をあれこれ語る 28巻目
http://kamome.2ch.net/test/read.cgi/books/1286902706/

49 :無名草子さん:2011/09/01(木) 18:46:11.88
風間五平の父親が屍をさらしていた湯舟のはぶろ池も、現在伊賀市の町名として残っている。
はぶろ池を地図で探すことはできなかったが、湯舟には多くの池がある。そのうちのいずれか
であろう。
フィクションといえども、この細かな神経の配りよう。見事である。

58 :無名草子さん:2011/09/02(金) 14:29:08.11
>>49
梟の城の中盤に「五三ノ桐」という章があるのだが、初読のときは意味がわからなかった。
家紋の五三の桐のことだろうと思い深く考えもしなかった。それでは一体誰の家紋
なのだ、という疑問は当然出てくるはずなんだが、それ以上調べる気もしなかった。

数年前に再読して気付いたのだが、「五三ノ桐」とは石川五右衛門が登場する歌舞伎
『楼門五三桐』のことだったんだな。そういう目で読み直してみると、風間五平が今井宗久
から金を脅し取る場面が中心となっているこの章の内容は「五三ノ桐」と呼ぶにふさわしい。

もっとも、風間五平が偽名の石川五右衛門を名乗るのは、この章よりもずっと後のこと
なので、「五三ノ桐」を読んでいる最中に、五平=五右衛門とわかる人はほとんどいない
だろうな。

67 :無名草子さん:2011/09/02(金) 19:03:41.98
心あたりがある方がいたら教えてください。

最近佐賀の歴史に興味があって、昔読んだものもふくめて読み返してるのですが
司馬遼太郎の小説で、鍋島直正の国入りの時の状況、財政立て直しを書いた短編があったような気がして
探しているのですが見つかりません。
短編ではなく、小説の中の一部だったかもしれません。

アームストロング砲、酔って候、歴史を紀行する、この国のかたち1??4まではチェックしました。
スレ違いで申し訳ありませんが、よろしくお願いします。

69 :無名草子さん:2011/09/02(金) 19:42:07.92
>>67
いや、全然スレ違いじゃないよ。
誰かさんみたいに、一人で解説して自演して悦に入ってる人の方が遥かにスレチ。

158 :無名草子さん:2011/09/06(火) 19:40:19.04
道頓堀川の目洗いという習慣が書かれているが、事実である。
「小出楢重随筆集」(岩波文庫)に、その習慣が出てくる。

 私の十歳位であった頃の記憶によると、私は母や女中たちとともに、それは盆の満月だったか、
仲秋の明月だったかを忘れたが、まだ多少暑い頃だったが、その明月の夜に道頓堀川へ眼を洗いに
毎年の行事として出かけたものであった。その頃の道頓堀川は今の如くジャズとネオン灯と貸ボートの
混雑せる風景ではなかった。ようやく芝居の前のアーク灯という古めかしく青い電灯がうようよと夏の虫を集め、
宗右衛門町の茶屋の二階に暗いランプが点っていたに過ぎなかった。
 川水は暗くとろんと飴の如く流れて月を浮かべていた。その明月の水で眼を洗えばなるほど眼は清浄であり、
眼病はたちまち平癒するように思われた。私は河岸へよせる水に足をつけて眼を洗ったこの美しい行事を
今に忘れ得ない。それにしても、よく眼を悪くしなかったことだと思う。この川水こそは大都会の下水道であるのだ。
                                                 (「美術新論」昭和五年四月)


159 :無名草子さん:2011/09/06(火) 19:48:40.66
小説そのものはつまんないが、ところどころに面白い叙述があるな。
>>158は昭和5年に書かれた随筆だから、司馬さんの少年時代には、
“道頓堀川の目洗い”という習慣が残っていただろうな。

183 :上方武士道:2011/09/07(水) 18:22:56.39
第6章 好色・十一面観音

 定一は多忙であった。文化部部長として新聞社の仕事をこなすほかに、作家として
雑誌に連載中の作品をいくつか抱えていた。この忙しさにさらに追い打ちをかけたのが、
この春の直木賞受賞である。仕事の合間を縫うようにして、インタビューその他の取材
に応じた。定一は取材に対しては嫌な顔ひとつ見せなかった。
「先生、上方武士道の原稿は……」
「明日までには何とかするよってに、今日は堪忍してや」
 上方武士道は毎週十八枚だった。もともと短篇の主題として用意しておいたプロットだけ
に、第二回以降の展開は適当だった。その分、好きなことをを書けるという楽しみはあった。
「賞もとったことやし、こないなのでも、かまへんやろ」
 第6回目の今回は、前回とほぼ同じことを繰り返した。
「エ□いのも楽しゅうてええがな。えーと、“はじめに掴んだ箇所がぐにゃりとしとりましてな。
あら、乳だす”……。これで、ええやろ。でけたで」

186 :無名草子さん:2011/09/07(水) 18:55:57.23
閑話休題。>>183についてである。
この男、根っからの気狂いのわりには自分への返答を求める乞食めいたところがある。しかし筆者にはこう小児病的心情がどうもよく分からない。いっそ足蹴にしてやろうかとおもうのだがどうであろうか。
閑話閉じる。

>>183はふと、動物的な震えを覚えた。
股から黄色いものがほとばしるまで、キーボードを叩く以外余念がなかったのである。ふんどしからは鼻をつく臭気が上りはじめた。小便である。

188 :無名草子さん:2011/09/07(水) 19:23:51.89
不惑を過ぎても妻子はなく、司馬小説を読んでは発奮し、英雄的覇気を求め女を買う>>183であった。
しかし彼は粗末な生活、やがては人知れず死ぬ未来を思うといても立ってもいられず、つい東尋坊へと赴くのだ。
黒を塗り固めた黎明の景色は、怠惰な一生を終わらせるに相応しい。
と、間もなく雲ははけ、御光が差し込んできた。今日もだめかと崖を離れた瞬間、刻の声を聞いた。

ーー泣こよっかひっ翔べ

>>183は満身の力を足にこめ、跳んだ。
>>183が逝く。

226 :無名草子さん:2011/09/08(木) 17:51:34.75
司馬先生の「幕末」という本を読めば、幕末のことが何でもわかるようになるますか?

229 :無名草子さん:2011/09/08(木) 18:23:11.60
>>226
幕末の暗殺を主題にした短篇小説の連作だよ。事件の詳細はわかるけど、
それ以上のことは他の作品を読んだほうがいいよ。

253 :無名草子さん:2011/09/09(金) 14:09:15.02
坂本龍馬はいま何歳なんですか?

255 :無名草子さん:2011/09/09(金) 14:14:01.10
>>253
坂本龍馬は故人です。慶応3年に暗殺されました。

398 :無名草子さん:2011/09/15(木) 12:41:59.14
次は空海の風景か。これは楽しみだな。

399 :無名草子さん:2011/09/15(木) 12:48:55.85
今毛人のほうの佐伯氏の説明で、「身分は連で、やがて宿禰の姓(かばね)をもらうという名族」
とされていますが、連も姓ではないのですか?よくわかりません。

402 :無名草子さん:2011/09/15(木) 14:47:14.88
>>398
最初期の作品だと、ときたま立ち止まって、これはどういう意味だ、と首を
かしげる箇所がある。とくに殺陣シーンや、建物・地物の位置関係の叙述。
作者はわかっていても、文章でうまく伝えきれていない箇所が、ほんの僅か
だけどあるのな。
後期作品にはそれがない。澱みなく流れるように読める。初期作品に比べると
重箱の隅をつつくような細かな話題もあるんだが、それをスラスラと読ませる
あたりは、さすがだと思う。

420 :無名草子さん:2011/09/15(木) 21:21:59.20
人に白痴なんて言うな。
空海の風景は続ける。

421 :無名草子さん:2011/09/15(木) 21:44:57.52
>>420

あんた一人のせいでみんな迷惑してるんだよ。上方やら空海やら滑稽な書き込みしたってな、また阿呆が来たとしか思わんのよ。薄っぺらい文章なんざてめえも読まねぇだろう?
人と真っ当な話しがしてぇのなら女でも買ってぶつぶつほざいてろ糞垂れ

428 :無名草子さん:2011/09/16(金) 10:01:05.95
こいつ前にもみんなに苦情を言われて、「もうここではしない別のスレでする」って言ってたけど、
結局ほとぼりが冷めたと思った途端またここで連投自演を始めた

それなのに今回はじめて苦情を言われた時は、まるで嫌がられたことが初めてだから
意外だったと嘘言っているのを見てハラワタ臭せーなと思った

多分だけどその時他の人の書いてレスにイチャモンつける奴が急に現れたのも
こいつの八つ当たりだろう

ゴキブリ野郎とか蛆虫とかと罵るとゴキやウジに「こんなヤツと一緒にするな」と
叱られそうな下衆野郎


439 :無名草子さん:2011/09/16(金) 17:46:23.07
 さきにわずかに触れたことをくりかえすようだが、ごく気楽に考えるとして、
>>428が仕事をしていれば、あるいは>>428のレスは2ちゃんねる上に存在
しなかったかもしれないであろう。長安の文壇でもてはやされるだけの文才
をもたなかった>>428は、やがてはうだつのあがらぬホームレスになってい
るかもしれない。

491 :無名草子さん:2011/09/22(木) 19:44:07.30
吉川の武蔵をボロボロになるまで繰り返し読んでる人を知ってるが、司馬ではそういうの聞かないなあ。
座右の書にするには浅くて飽きが早いのか?

538 :おそれイリヤのナポレオン・ソロ ◆CvsVikhEnk :2011/09/25(日) 18:15:12.69
 >>421は生涯不犯とされたが、そのことは女性への関心が薄かったということにはならず、
むしろ>>421ほどそれをはげしく内蔵していた者もまれではなかったかと思われる。
 ただ>>421は、女に縁がなかった。もてなかった。
 しかし>>421は性の具体的世界にこそ泥まなかったにせよ、泥む以上の執拗さをもって
その世界を昇華させ、その昇華作業こそ即身成仏の道であるとした男だけに、胡旋女を
見て、見ることによって胡旋女とかかわりあってゆく自分の想念を、透明歓喜にまで抽象化
する作業を、人混みのなかで私かに、内面の奥で、演じていたかのように思えた。もちろん
赤く怒張したペ○スをしごきながらである。

593 :無名草子さん:2011/09/28(水) 17:56:01.75
映画「空海」から薬子ノ乱の関係者

薬子・・・・・・・・・・小川真由美
http://buta-neko.net/img/yoko/yatuhaka/cap047.jpg
藤原縄主・・・・・・滝田裕介
http://homepage2.nifty.com/katoken/73b-21.jpg
藤原仲成・・・・・・原田樹世士
平城太上皇・・・・中村嘉葎雄
藤原葛野麻呂・・成田三樹夫
嵯峨天皇・・・・・・西郷輝彦


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